就労継続支援B型事業所「クオケア」様へ、粉砕機・射出成形機・金型を導入いたしました
就労継続支援B型事業所「クオケア(Quocare)」様(滋賀県大津市)へ、粉砕機・射出成形機および、地域性を活かしたオリジナル金型を導入いたしました。
今回の導入は、単なる機材の納品にとどまらず、プラスチックリサイクルを「障がいのある方の仕事づくり」や「社会との接点づくり」に活用するという、新しい福祉の形への挑戦です。

導入の背景
手作業からのステップアップ
クオケア様では昨年より、ペットボトルキャップを活用したリサイクル事業に取り組まれていました。手作業によるキーホルダーやアクセサリー製作は、「世界に一つだけのオンリーワン商品」として愛されていますが、同時に「より安定した品質で、より多くの素材をアップサイクルしたい」という想いをお持ちでした。
今回の機械導入により、ペットボトルキャップはもちろん、琵琶湖の漂着プラスチックゴミも、一定のクオリティで製品化することが可能になりました。
「滋賀県にも琵琶湖にも、人にも生き物にも優しい取り組みを作りたい」
そんなクオケア様の熱い想いを受け、琵琶湖の環境美化と、そこで働く利用者様のやりがいや社会とのつながりを両立させるための新たな一歩として、当社の機材を選定いただきました。
今回導入いただいたのは、プラスチックの粉砕から成形までを一貫して行える設備(粉砕機・射出成形機)と、地域の特色を活かした製品を作るための金型です。クオケア様の所在地である「滋賀県」ならではの製品を作るため、オリジナルの金型を設計・製作しました。


福祉×ものづくり|リサイクルが「仕事」を生む
これらの機械と金型を導入することで、施設内で以下のような一貫した「ものづくり」が可能になります。
- 分別・洗浄・粉砕:色ごとにプラスチックを分け、機械で細かく砕く作業
- 成形:射出成形機を操作し、自分の手で製品を形にする工程
- 仕上げ・販売:バリ取りや磨き上げを行い、商品として世に送り出す


特に今回のような「地域性を活かした金型」を導入することで、作られた製品は地域のお土産やグッズとしての価値を持ちやすくなります。「自分が作ったものが地元の名産品として売れる」という実感をダイレクトに得られることは、利用者様の自己肯定感や、地域社会とのつながりを深める強力な手段となります。
弊社では、今後も「ものづくり×福祉×地域」の可能性を広げ、プレシャスプラスチックの活動を通じた社会課題の解決に伴走してまいります。
